【新作】婚約破棄×0日婚で逆転の幸せを掴んだら、生涯愛されました。
賢哉さんと長い時間身体を重ねた私は、幸せに浸りながら眠りに落ちた。
包み込まれるように抱き締められながらーーー。
✱ ✱ ✱
「じゃあ、行ってきます」
「行ってらっしゃい。……これ、今日のおにぎり。お仕事、頑張ってね」
「ああ、ありがとう。いつも助かる」
「うん」
あれから少しずつ時は流れて、結婚してから早三ヶ月が過ぎた。
今日もまた張り込み捜査のために、数日家を開けることになった賢哉さんのため、おにぎりを作って渡した。
賢哉さんには相棒となる人がいるようなので、その人の分も一緒に作った。
賢哉さんはそんなに気を遣わなくていいと言っていたけど、張り込み捜査の時は神経を研ぎ澄まして張り込むいうこともあり、なかなか買い出しに出る時間もないそうだ。
そんな賢哉さんのために作ったおにぎりだけど、賢哉さんは喜んでくれるから嬉しいんだ。
「頑張ってね、賢哉さん」
麻薬取締官という仕事のことは、私にはよくわからないけど、それでも私は賢哉さんのことを応援しているし、心配にもなる。
私に出来ることは、賢哉さんを支えることだ。だからこそ、賢哉さんが安心して家に帰って来れるように、私はこの家を守るのが役目だ。
帰ってきた時は賢哉さんの好きな料理で喜んでほしいし、疲れた身体をリフレッシュ出来るようにお風呂を沸かしてあげることが出来るのって、妻であるの役目だ。
ここは賢哉さんが安心して帰える場所だ。 それを守るのは、私しかいないのだから。
最近はますます私たちの距離も縮まり、夫婦としての幸せを感じる。 話し方も少し変えて、タメ口を交えるようになった。
賢哉さん曰く、敬語だとよそよそしい感じがするとのことだった。