【新作】婚約破棄×0日婚で逆転の幸せを掴んだら、生涯愛されました。
賢哉さんが来てくれたから、もう怖くない。
「ありがとう、賢哉さん。……来てくれて、嬉しかった」
「妻がピンチの時に駆けつけるのは、夫の役目だろ?」
賢哉さんは私の肩を抱き「さ、帰ろう、舞美絵」と歩き出す。
「あの……どうして、ここがわかったの?」
「念の為、舞美絵のスマホにGPSを仕込んでおいたんだ」
「え、GPS……?」
いつの間に……。気付かなかった。
「守るって、約束したからね」
「……そうだったんだ」
賢哉さんは「勝手なことして、ごめん」と謝ってくれたけど、そのおかげで私は助けてもらえたし、気にしてない。
「ううん、平気だよ」
「さっきのアイツが、元婚約者なんだ」
「……うん」
「アイツ、なんて?」
私は話すか迷ったけど、話すことにした。
「浮気した女性との間に出来た子供は、俺の子供じゃなかったって……そう言ってた」
「え?」
「俺の子供じゃなかったから、もう一度やり直そうって、さっきそう言ってきたの」
私がそう話すと、賢哉さんは「それであんなことを言ったのか、君に」と心配そうな顔を見せる。
「結婚したって言っても、なかなか信じてもらえなくて……どうしようって思ってた時、賢哉さんが来てくれたの」
「……舞美絵」
私は、賢哉さんが来てくれた時、奇跡だと思った。
「雪輝にね、賢哉さんは雪輝よりいい人だし、イケメンで強くてセックスも上手いって言ったら、クソビッチって言われちゃった」
「はっ!?」
え、そんなに驚くこと言ったかな……?
「え、なんかおかしなこと言ったかな?」
「いや……」
賢哉さん……なんか顔赤い?
「賢哉さん、顔赤いね。大丈夫……?」
「……ああ、うん」