ゆびきりげんまん
「ご馳走様でした!」
「こちらこそ!てか久しぶりのカラオケめちゃくちゃ楽しかったんだけど!」
「確かに」
「あんた私の歌聴いて一生笑ってただけじゃん」
「私が元気ない時行こう!」
「最低すぎるんだけど」
ご機嫌でカラオケ店から出た私達。
駅まで葵唯を見送ると、「あっ」と言いながら手渡されたのはブランドのロゴが入った紙袋だった。
「渡すの忘れるところだったわ、これ誕プレ!」
「え、マジで?」
開けてみて、と言う葵唯の言葉に甘えて近くのベンチに座った後そっとプレゼントを開けた。
中に入っていたのはコンパクトミラーとリップ。
「えっ、可愛い!!」
「でっしょー?この色ね、紬に似合いそうと思ったんだよね〜」
「めっちゃ嬉しいんだけど!ありがとう!」
キラキラとしたデザインの可愛らしいコンパクトミラーとリップ。
誕生日はこんなにも良い日だというのに、私はどうして毎年忘れてしまうのか。
前に葵唯に言われた通り、ありえないと思ってしまう。
「じゃあまたね!」
「今日ほんとにありがとう!またね!」
その後、最後の最後まで祝ってくれた葵唯に手を振って改札口まで見送った。