ゆびきりげんまん
《そっか》
《いつでもいいんだけど改めて会える日ないかな?》
学校に着くと葵唯が丁度上履きに履き替えているところだった。
「なにこれ胡散臭!」
「どうしたらいい?」
「こんなの会わない一択でしょ!」
神崎さんの事を話すと、段々と表情が歪んでいくのを横目に話終えるとこの反応が返ってきた。
「…でもさぁ、ホストって思うほどイケメンだったってことでしょ?」
「え?あぁ、まぁかっこよかったけど」
「胡散臭いけどそこが悩むところよねぇ〜」
なんだそれ、とつい言葉を漏らしてしまう。
「でも、仮に会うことになっても夜は避けなよ?」
「え?」
「向こうは紬のこと知ってるみたいだけど、紬はこの人の事知らないんでしょ?それに男だし」
「あ…、そっか」
葵唯にそう言われてハッとした。
私はこの人のことをよく知らない。
どうしたらいいものかと悩んでいると、葵唯がぷッと笑ったのが分かった。
「会ってみたら?」
「え?なんで。さっきは会わない方がいいって言ってたくせに」
「だって、紬のそういう話聞いたことないし」
「そういう?」
「イケメンなら会ってみて感想聞かせてよ」
神崎さんとのトーク画面をじっと見つめていると葵唯にスマホを奪われてしまった。