ゆびきりげんまん
結局、神崎さんからメールが返ってきたのは放課後になってからだった。
《日曜日か》
《うん、分かった。後で良さそうなカフェ探してURL送るね》
「うわ、ジェントルマーン」
「会うことになっちゃったじゃん!」
「いいじゃん別に〜」
靴箱で葵唯に文句を言いながら上履きからローファーへと履き替える。
「日曜何着てく?一緒に決めてあげよっか?」
「いいです、自分で選びますぅ!」
「えぇ〜?ちゃんと可愛くして行きなよ?せっかくのイケメンなんだから、勿体ない!」
「相談する相手間違えた…」
そして、予告通りURLが送られてきたのは家に着き、夜ご飯を食べてお風呂から上がった頃だった。
サイトを開くとそのカフェのサイトが開かれた。
写真には白を基調としたオシャレな店内が。
《日曜の13時、待ってるね》
付け加えられたその1文に今更ながらドキドキしてしまう。
こうして男の人と休みの日に会うのなんて初めてだし、そもそもこんな風にメールのやり取りもしたことがない。
はぁ、とため息をついて画面を伏せた。