ゆびきりげんまん
***


いつもは長い平日も一瞬で終わり、あっという間に約束の日曜日になってしまった。

この間葵唯と出掛けた時に買ったシースルーのシャツを羽織って家を出た。



URLに載っていた住所は駅から徒歩10分の場所で、マップアプリを確認しながら歩いて行く。

神崎さんからの連絡はこのURL以降全くないのが意外だった。


…もしかしたら忘れられてるかもしれない。
13時になって10分経ったら速攻帰ろう。


そう言い聞かせて案内通りに歩いて行く。

そんな考えは水の泡となってしまったことを、お店の前に着いて分かってしまった。



店の前で立ち止まりふと視線を向けたガラスの向こう側。

植えられた木々の隙間から見えた窓際の席に、神崎さんの姿があった。
片肘をテーブルにつきながらスマホを見ている。

13時になる10分前。


本当に待ってるなんて。


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