ゆびきりげんまん


お店の扉を開けると店員さんが「いらっしゃいませ」と私に声をかける。



「えっと、待ち合わせしてて…」



神崎さんの方に視線を向けるとパチッと目が合った。
にこりと笑って、こっちにおいでと手を挙げている。

2人席に座って「遅れてすみません」と謝るとテンプレのように「さっき来たばっかりだから」と言われた。



送られてきたサイトに載っていた写真通り、白を基調とした店内にはセンス良く観葉植物が置かれている。

大きな窓からは太陽の光が差し込んでいて明るく、BGMもあってかゆったりとした時間が流れていた。



「ここ、パフェが有名なんだって。つむは甘い物大丈夫だった?」

「あ、大丈夫です。甘い物好きなので」

「良かった」



今日は真っ黒なスーツを着ていない神崎さん。
薄手のカーディガンを着ていてラフな格好だった。

1つしかないメニュー表を私の方に広げて「何頼む?」と相変わらずにっこりとした笑顔を見せる彼。



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