ゆびきりげんまん
「ふふっ。この後何処か行きたい所ある?」
「ない…です、」
「じゃあ寂しいけど、今日は解散かな」
腕にしているスマートウォッチで時間を確認した神崎さん。
私もスマホで時間を確認すると、14時半を過ぎていた。
「駅まで送るよ」
「あ、ありがとうございます…」
程よい距離感に呆気に取られてしまう。
下心も何も感じないその仕草に私は安心しきっていた。
お店から駅までの道中も、好きな食べ物だとか趣味だとか私について質問に答えながら歩くとあっという間に駅に着いてしまった。
「じゃあね、気を付けて帰るんだよ」
「パフェ、ご馳走様でした。プレゼントも!…嬉しかったです。ありがとうございました」
「いーえ。また連絡するね」
ヒラヒラと振られる手に応えるように私も手を振って神崎さんから離れた。