ゆびきりげんまん

文化祭

***


「で!?どうだったの噂のカンザキさん!」

「……おはよう、葵唯」



月曜日の朝。
靴箱で上履きに履き替えていると後ろからドンッと肩を組まれ、振り返ると葵唯がニヤニヤした顔で私を見ていた。



「ちょっと!感想教えるって先週約束したでしょ!」

「ハイハイ」



上履きに履き替えた私を見ていそいそと葵唯も履き替えて追い掛ける足音を聞きながら階段へと向かう。



「ん、あれ、そのキーホルダーつけてたっけ?」

「……貰った」

「え?誰から?」

「神崎さん」

「えっ!」



階段を少し上がり、反応が無くなった葵唯を不思議に思って振り返ると今まで以上にニタァっと笑った顔で私を見上げていた。



「なになにどういうこと!?ちゃっかりプレゼントまで貰っちゃって!」

「誕生日プレゼント!」

「で!?で!?カフェ行ったんでしょ?何の話したの?お店どんな感じだった?」



彼女と出会ってなんとなく分かっていたけど、葵唯は私より遥かに今どきの女の子らしい。

可愛い物は大好きで、メイクも服もブランドや見た目に拘っている。

そしてこの調子だと、なにより恋バナが大好物なんだろうなぁと頭の片隅で思った。


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