ゆびきりげんまん


しばらくして運ばれてきたチーズハンバーグとおろしハンバーグ。
ジュゥゥっと鉄板の上で美味しそうな音を立てて目の前に置かれた。



「…ていうか、昨日電話で言ってたけど今度文化祭あるの?」

「ん…、はい。今週末かな、ありますよ」

「それって家族以外も行っていいやつ?」

「え?」

「あ、いや…。ちょっと行ってみたいなぁって思っちゃった」


うちは昔元々名の知れた女子校だったらしく、今でも生徒は女子が多い。
私が入学する少し前から共学として新しくスタートを切った。

そんな女の子だらけの学校に神崎さんが来たら……。



「確か、一般の人も来てよかったと思いますけど…」

「え、ほんと?文化祭っていつあるの?」

「今度の土曜日です」

「……土曜か、確か仕事ないはずだから行けると思う!」



神崎さんが来たらきっと学校中から注目の的になる。
けど、学校で会えるのも嬉しいかもしれない。



「つむのクラスは何やるの?カフェ?劇とか?」

「当日のお楽しみです!」

「えぇ〜、なにそれ。じゃあ絶対当日行かなくちゃだね」



そう言いながらハンバーグをひと口、ご飯をひと口頬張る神崎さん。
もぐもぐと膨らんだ頬がいつもより子供っぽく、ずっと見てしまった。


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