ゆびきりげんまん


午前と午後で分けられたシフト。
私達は午前の部で、それを神崎さんにもメールしたけれど既読もつかず返事がないまま終わってしまった。



「紬ー!行こー!」

「あっ、うん!」



急遽仕事が入ってしまったのかもしれない。
未読のままということは忙しいのかもしれない。



「そういえば神崎さん来た?」

「ううん、まだ…」

「マジ?」

「連絡ないし、急遽仕事になったのかも」



ちょっと期待していた分、少しガッカリするけど事情があるなら仕方がない。

お揃いのカチューシャをつけてる子達や何かしら食べ物を持って歩いてる子を横目に少しだけ寂しさが募る。



「よし!じゃあもうやけ食いだ!何から食べる!?チュロス?あ、焼きそばもあるってよ!」



こういう時の葵唯の無邪気さに救われる。
神崎さんは大人で、私が想像もできない世界がある。

そもそも、神崎さんだって“かもしれない”って言ってたし。

一応神崎さんの為にと思ってロッカーに押し込んであるクッキーとマフィンを思い浮かべながら前を歩く葵唯についてった。



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