酔っ払った勢いで子どもを授かりました。って、相手は誰?
本編
 絶対に待っていてください――




 瞼の向こう側が眩しくなって、エリサリナはハッと目を開けた。何か夢をみていたような気もするが、目覚めと同時にその内容もすっかり忘れた。
 さらに、自分の置かれている現状が理解できない。
(喉が渇いた……そして、身体が痛い……)
 ここはどこだ、とエリサリナは横になったまま確認する。
 見慣れぬ天井、見知らぬ部屋。そして、身体にある違和感。ゆっくり身体を起こせば、足の間から何かがとろりと漏れ出る感触があった。
(うっ……もしかして、もしかしなくてもやっちゃった……?)
 室内に残る淫靡な空気は、情事の残り火を醸し出す。
(うぅ……やばい……覚えてない……)
 がくっと項垂れつつも、昨日の出来事を必死に思い出そうと試みた。
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