君と終わった街で
『もう寝ろよ』
洸太は苦笑しながら送る。
『明日クマできてても知らないからな』
既読。
『洸太もね』
『寝坊しないでよ』
そのメッセージを見て、洸太は思わず笑った。
『高校生じゃないんだから大丈夫』
送信。
数秒後。
『信用ない』
返ってくる。
昔、一度だけ待ち合わせに遅刻したことを思い出す。
寝坊して、慌てて駅まで走った。
文姫は呆れながらも笑っていて、結局そのあと二人でアイスを食べた。
そんな小さな記憶が、今でも残っている。
『ちゃんと起きる』
『たぶん』
送ると、すぐに笑ってるスタンプが返ってきた。
そのやり取りを最後に、少しだけ会話が途切れる。
でも不思議と気まずくなかった。
LINEを閉じても、文姫の存在がまだ近くにある感じがする。
洸太はソファへ背中を預け、ゆっくり天井を見上げた。
静かな部屋。
冷蔵庫の低い音だけが聞こえる。
明日。
また文姫に会う。
その実感が、今さら少しずつ大きくなってきた。
高校の頃、何度も想像した。
もし文姫が自分を好きになってくれたら、と。
でも結局、その願いは叶わなかった。
だからいつの間にか、考えないようにしていた。
期待すると苦しくなるから。
でも今。
文姫は、自分との時間をちゃんと楽しみにしてくれている。
それだけで十分嬉しいはずなのに。
人間は欲張りだと思う。
もっと一緒にいたい。
もっと近づきたい。
そんな感情が、少しずつ膨らんでいく。
その時。
スマホがまた震えた。
文姫だった。
『ねえ』
短いメッセージ。
『ん?』
返す。
少し間が空いて。
『明日、会った時ちょっと変でも笑わないで』
洸太は、その文章を見て小さく目を伏せた。
たぶん文姫も、同じくらい緊張している。
『安心しろ』
打ち込む。
『俺の方が絶対変だから』
送信。
既読。
それから。
『それは想像できる』
返ってきた瞬間、洸太は吹き出した。
ほんと、敵わない。
高校の頃から。
文姫には、ずっとこうして振り回されている。
洸太は苦笑しながら送る。
『明日クマできてても知らないからな』
既読。
『洸太もね』
『寝坊しないでよ』
そのメッセージを見て、洸太は思わず笑った。
『高校生じゃないんだから大丈夫』
送信。
数秒後。
『信用ない』
返ってくる。
昔、一度だけ待ち合わせに遅刻したことを思い出す。
寝坊して、慌てて駅まで走った。
文姫は呆れながらも笑っていて、結局そのあと二人でアイスを食べた。
そんな小さな記憶が、今でも残っている。
『ちゃんと起きる』
『たぶん』
送ると、すぐに笑ってるスタンプが返ってきた。
そのやり取りを最後に、少しだけ会話が途切れる。
でも不思議と気まずくなかった。
LINEを閉じても、文姫の存在がまだ近くにある感じがする。
洸太はソファへ背中を預け、ゆっくり天井を見上げた。
静かな部屋。
冷蔵庫の低い音だけが聞こえる。
明日。
また文姫に会う。
その実感が、今さら少しずつ大きくなってきた。
高校の頃、何度も想像した。
もし文姫が自分を好きになってくれたら、と。
でも結局、その願いは叶わなかった。
だからいつの間にか、考えないようにしていた。
期待すると苦しくなるから。
でも今。
文姫は、自分との時間をちゃんと楽しみにしてくれている。
それだけで十分嬉しいはずなのに。
人間は欲張りだと思う。
もっと一緒にいたい。
もっと近づきたい。
そんな感情が、少しずつ膨らんでいく。
その時。
スマホがまた震えた。
文姫だった。
『ねえ』
短いメッセージ。
『ん?』
返す。
少し間が空いて。
『明日、会った時ちょっと変でも笑わないで』
洸太は、その文章を見て小さく目を伏せた。
たぶん文姫も、同じくらい緊張している。
『安心しろ』
打ち込む。
『俺の方が絶対変だから』
送信。
既読。
それから。
『それは想像できる』
返ってきた瞬間、洸太は吹き出した。
ほんと、敵わない。
高校の頃から。
文姫には、ずっとこうして振り回されている。