劣等生と光の花束〜ある魔女の秘密〜
マシューが「すごい人が日本にはいたんだね」と言うと、「かっこいい武将はまだ他にもいるよ」と目を輝かせながらミラは次々と武将の話をする。マシューの知らない名前、知らない話ばかりだ。しかしーーー。

(ネビュラさん、楽しそうだな)

美術部の活動の時、ミラはいつも黙々と絵を描いているだけだった。フェリーチェやロレンツォが話しかけても、その返答はいつも短くどこか素っ気なく感じてしまうほどである。

「ネビュラさん、本当に武将が好きなんだね」

マシューがそう言うと、ミラの顔が真っ赤に染まる。

「ご、ごめんなさい。つい話しすぎた」

「いいよ。僕、日本のこととか武将のこととか何も知らなかったから、いい勉強になったと思う」

マシューがそう返すと、ミラの目が大きく見開かれる。そして、ミラは幸せそうに微笑んだ。

「そう言ってもらえて、すごく嬉しい。……ありがとう」

微笑みながらスケッチブックを見つめるミラに、マシューはハロウィンパーティーについて聞こうとした。その時である。
< 135 / 178 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop