劣等生と光の花束〜ある魔女の秘密〜
沈黙の十二月

冬休み

文化祭が終わると、あっという間に十二月がやって来る。マシューは寒さから布団を強く握り締めるものの、ジルに何度も体の上で飛び跳ねられ、起こされた。

「マシュー!朝よ!起きなさい!」

「うう……。寒いよ……」

マシューはもう一眠りしようとしたものの、ジルに「今日も授業があるでしょ!!しかもテスト近いんだから!!」と怒られ、渋々ベッドを出た。眠気を覚ますために顔を洗い、制服に袖を通す。そして窓の外を見たマシューは、「あっ!」と声を上げた。

「ジル、見て!雪だよ!」

灰色の空から白い雪が降っている。学園周辺は明日には真っ白に染まっているだろう。ジルはブルリと体を震わせた。

「雪は私、あまり好きじゃないわ」

「ジルは寒がりだもんね」

マシューはジルを抱き締める。マーキュリーの屋敷にいた時、防寒具などはマシューには与えてもらえなかった。そのため、冬は毎日マシューとジルは寄り添い合い、暖を取っていた。
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