劣等生と光の花束〜ある魔女の秘密〜
「マシュー、テスト頑張りなさいよ」

「……嫌なこと思い出させないでよ」

マシューは苦笑する。もうすぐディセントラ学園では中間テストが行われる。そのテストが終われば冬休みだ。冬休みの間は自宅に帰ることもできる。

「行ってきます」

「行ってらっしゃい」

ジルに見送られ、マシューは部屋を出る。廊下の空気は、どこか痛みを感じるほど冷えていた。



授業を終え、放課後がやって来た。テスト期間のため、部活は基本的にはない。しかし、マシューの足は美術室へと向かってしまう。

(勉強するにしても、図書室より美術室の方が落ち着いてできるんだよね)

マシューは美術室のドアを開ける。すると、部屋の中にすでにいた先客が顔を上げた。フェリーチェとロレンツォだ。

「あっ!マシューだ!マシューもここで勉強しに来たの〜?一緒に頑張ろ〜」

「ケッ!野郎と勉強とかダルすぎだろ。集中できねぇ!」

フェリーチェはニコニコと笑い、ロレンツォは不機嫌そうに顔を顰める。いつも通りの二人に、マシューは笑みを浮かべた。
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