私の恋を探してください
けれど、結局、代替案が他に見つからず、私は彼等の事務所――C.O探偵事務所に泊まる事になった。
「あ、あの――勝兄さんと家に連絡を……」
途中、コンビニで必要なものを最低限だけ購入した私は、車に乗る前に、探偵二人にそう言ってスマホをバッグから取り出す。
「ああ、心配させると悪いしね。でも、正直に言わなくて良いよ。ホテルに泊まるって言っておいた方が、無難だから」
奥川さんにそう言われ、私は、うなづく。
確かに――探偵事務所に泊まるなんて言ったら、集落御用達のタクシー会社から、一台寄越されてしまうだろう。
それは、運転手の方に申し訳無い。
そんな事を思いながら、まずは、勝兄さんに電話をかける。
すると、二コール目で出てくれた。
「あ、あの、勝兄さん」
『琴ちゃん、今どこ?天気、大丈夫?』
「――えっと……かなり荒れていて、電車が間に合わなかったので……その、ホテルに泊まる事にしました」
私が、思い切ってそう伝えると、一瞬の間。
『――そっか。……俺が迎えに行きたかったけど、もう、飲んじゃったしね』
「申し訳ありません。ですが、キチンとしたところですので、ご安心ください」
『明日も大学だよね?授業に必要なものがあれば、届けるよ』
「――ありがとうございます。ですが、この天気なので、ご迷惑はおかけできません」
休講の可能性もあるし――何より、彼を探偵二人と会わせたくない。
頑なに断り続けていると、勝兄さんは、あきれたように大きく息を吐いた。
『――琴子』
「――……っ……ハ、ハイ……」
その不機嫌そうな声音に、私は、身を固くした。
『俺は、琴子が心配だから言ってるんだ』
「……ハイ……」
『今日は、事情が事情だから仕方ないけど、今後、こんな風になったら俺が迎えに行くし、無理ならウチからタクシー出すから』
「……わかりました……。……申し訳ありません……」
彼は、まだ、私の家にいるようなので、事情を伝えてくれると言ってくれた。
それにお礼を言い、通話を終える。
「琴子、大丈夫か」
「――ハイ」
少し遠巻きに様子をうかがっていた千谷沢さんは、私の元にやってきて、のぞき込む。
「――ホントに大丈夫か。……何か、顔色、悪くねぇか」
「あ、大丈夫です。……ちょっと、緊張しただけなので……」
そう返せば、彼は、少しだけ眉を下げた。
「……婚約者相手に、緊張って……」
「……ほ、本当に、大丈夫です。……いつもの事なので……」
勝兄さん相手に恐怖を覚える、なんて千谷沢さんに言ったら、すぐ、実家に乗り込まれそうなので、何とか濁して伝えた。
――……とはいえ、きっと、彼は、気づくのだろうけれど。
「あ、あの――勝兄さんと家に連絡を……」
途中、コンビニで必要なものを最低限だけ購入した私は、車に乗る前に、探偵二人にそう言ってスマホをバッグから取り出す。
「ああ、心配させると悪いしね。でも、正直に言わなくて良いよ。ホテルに泊まるって言っておいた方が、無難だから」
奥川さんにそう言われ、私は、うなづく。
確かに――探偵事務所に泊まるなんて言ったら、集落御用達のタクシー会社から、一台寄越されてしまうだろう。
それは、運転手の方に申し訳無い。
そんな事を思いながら、まずは、勝兄さんに電話をかける。
すると、二コール目で出てくれた。
「あ、あの、勝兄さん」
『琴ちゃん、今どこ?天気、大丈夫?』
「――えっと……かなり荒れていて、電車が間に合わなかったので……その、ホテルに泊まる事にしました」
私が、思い切ってそう伝えると、一瞬の間。
『――そっか。……俺が迎えに行きたかったけど、もう、飲んじゃったしね』
「申し訳ありません。ですが、キチンとしたところですので、ご安心ください」
『明日も大学だよね?授業に必要なものがあれば、届けるよ』
「――ありがとうございます。ですが、この天気なので、ご迷惑はおかけできません」
休講の可能性もあるし――何より、彼を探偵二人と会わせたくない。
頑なに断り続けていると、勝兄さんは、あきれたように大きく息を吐いた。
『――琴子』
「――……っ……ハ、ハイ……」
その不機嫌そうな声音に、私は、身を固くした。
『俺は、琴子が心配だから言ってるんだ』
「……ハイ……」
『今日は、事情が事情だから仕方ないけど、今後、こんな風になったら俺が迎えに行くし、無理ならウチからタクシー出すから』
「……わかりました……。……申し訳ありません……」
彼は、まだ、私の家にいるようなので、事情を伝えてくれると言ってくれた。
それにお礼を言い、通話を終える。
「琴子、大丈夫か」
「――ハイ」
少し遠巻きに様子をうかがっていた千谷沢さんは、私の元にやってきて、のぞき込む。
「――ホントに大丈夫か。……何か、顔色、悪くねぇか」
「あ、大丈夫です。……ちょっと、緊張しただけなので……」
そう返せば、彼は、少しだけ眉を下げた。
「……婚約者相手に、緊張って……」
「……ほ、本当に、大丈夫です。……いつもの事なので……」
勝兄さん相手に恐怖を覚える、なんて千谷沢さんに言ったら、すぐ、実家に乗り込まれそうなので、何とか濁して伝えた。
――……とはいえ、きっと、彼は、気づくのだろうけれど。