Sugar Space ~5次元から来た君に恋をした~
佐藤が静かに呟いた。

「俺、誰かと散歩するの、すごく久しぶりだ。
うちゅうといっしょだと、ドキドキもするけど、
とっても落ち着く。」

うちゅうは彼の手を少しだけ強く握り返して、
幸せそうに微笑んだ。

「わたしも。
5次元には『いっしょに歩く』っていう感覚がなかったから。
佐藤さんと手を繋いで、夜の風を感じるの…すごくすき。」

冷たい風がびゅーっと吹き、佐藤は無意識に
うちゅうの手を自分のコートのポケットの中に入れた。

うちゅうは一瞬びっくりした顔をしたが、
すぐに身体を佐藤に寄り添うようにくっつけた。

「佐藤さんのポケットの中、あったかい。」


ふたりはそのまま、繋いだ手をポケットの中で
温め合いながら、ゆっくりと家路に着いた。

佐藤は心の中で静かに思った。

(急がなくていい。
こうやって少しずつ、距離を縮めていけたら…
それだけで、じゅうぶん幸せだ。)

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