恋が終わる音がきこえた

気まづい空気

次の日。

朝の教室は、
いつも通りうるさかった。

「おはよ、美緒〜」

姫香がいつも通り手を振る。

「おはよ」

返事をしたのに、
少しだけ遅れた気がした。

「昨日さ〜雨やばかったよね!」

「うん」

「神崎くんと帰ったんでしょ?」

その言葉に、
一瞬だけ言葉が詰まる。

「……普通に、途中まで」

「いいな〜!」

姫香は笑って、
机に頬をつける。

「優しいよね、神崎くん」

「……うん」

そのあと姫香はもう違う話をし始めた。

私はただ、
うなずきながら聞いていた。
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