執拗な恋、夜を飲み干す。
────Side 玲
また、多めのお金を置いて出て行ってしまった。
今の一瞬で何が起きたのか、自分でもうまく整理がつかない。ひとまず紙幣を預かり、次に来た時に渡せるよう、お釣りを封筒に入れてレジの奥へ仕舞った。
最近はきっちり会計を済ませてくれていたのに、焦るとまたこの癖が出てしまうらしい。
雅と、もう一人の女性客の元へ戻ると、二人は先ほどのやり取りが気になって仕方ない様子だった。
「何か、大丈夫? 急に出てったけど」
そう問いかけるのは、この店の常連で、雅の恋人である朝比奈《あさひな》 夏帆《かほ》ちゃん。二十六歳。
元々夏帆ちゃんは俺達の大学の後輩で、その当時に雅と交際していたが破局。俺と夏帆ちゃんは、知り合ったのは最近夏帆ちゃんが、ふらっとこのバーに来たことからそのまま常連になり、雅とも紆余曲折ありながら縒りを戻している。
「あー…、うん。話してたら帰っちゃった」
夏帆ちゃんに聞かれても、詳しい内容は伏せることにした。
いくら彼女が堂々と宣言しているからといって、本人がいない場所で勝手に言いふらすのは、あまり気分のいいものではないと思ったから。
また、多めのお金を置いて出て行ってしまった。
今の一瞬で何が起きたのか、自分でもうまく整理がつかない。ひとまず紙幣を預かり、次に来た時に渡せるよう、お釣りを封筒に入れてレジの奥へ仕舞った。
最近はきっちり会計を済ませてくれていたのに、焦るとまたこの癖が出てしまうらしい。
雅と、もう一人の女性客の元へ戻ると、二人は先ほどのやり取りが気になって仕方ない様子だった。
「何か、大丈夫? 急に出てったけど」
そう問いかけるのは、この店の常連で、雅の恋人である朝比奈《あさひな》 夏帆《かほ》ちゃん。二十六歳。
元々夏帆ちゃんは俺達の大学の後輩で、その当時に雅と交際していたが破局。俺と夏帆ちゃんは、知り合ったのは最近夏帆ちゃんが、ふらっとこのバーに来たことからそのまま常連になり、雅とも紆余曲折ありながら縒りを戻している。
「あー…、うん。話してたら帰っちゃった」
夏帆ちゃんに聞かれても、詳しい内容は伏せることにした。
いくら彼女が堂々と宣言しているからといって、本人がいない場所で勝手に言いふらすのは、あまり気分のいいものではないと思ったから。