執拗な恋、夜を飲み干す。
彼女は次第に、学校へも来なくなった。あの日を境に行方不明になったとして、彼女の親から警察に届け出があったらしい。
俺も当然、何日も街中を探し回った。警察からは何度も事情聴取をされた。いなくなる直前、最後に彼女と電話をしていたのが俺だったから。
警察にはすべてを打ち明けた。あの日電話で聞いた震える声も、これまでの虐待の事実も、少しでも彼女を傷つけた相手が裁かれればいい。一秒でも早く彼女が見つかる手がかりになればいい。そう、願って。
だけど、一週間が経ち、一か月が過ぎても、彼女は見つからなかった。
あの日、彼女は俺に会って何を言おうとしていたのか。それすら分からないまま、時間だけが虚しく過ぎていく。もう一度、彼女の声が聴きたかった。今度こそ、心からの笑顔を取り戻してやりたかった。
その一心で、俺は泥沼を這いずるような思いで彼女の捜索を続けた。
だけど、最悪の形でその日は訪れた。
彼女の行方を俺が知ったのは、家のテレビから流れてきたニュースだった。彼女は見つかった。けれど、それは死体としてだった。
発見場所は、彼女の自宅。彼女を殺害したのは、実の母親と、その連れの男だった。
テレビの淡々とした報道だけでは、どうしても実感が湧かなかった。
中学校の門前に押し寄せる大量のマスコミ、彼女の席に無造作に飾られた白い花。そして、重く、どんよりと淀んだ教室の空気。それらが嫌というほど現実を突きつけてくる。
それからどうやって日々を過ごしていたのか、記憶が定かではない。
学年全体で参列した葬儀の最中ですら、彼女はただ休んでいるだけなんじゃないか、明日にはまた学校に来るんじゃないかと、壊れた機械のように現実を拒絶し続けていた。
俺も当然、何日も街中を探し回った。警察からは何度も事情聴取をされた。いなくなる直前、最後に彼女と電話をしていたのが俺だったから。
警察にはすべてを打ち明けた。あの日電話で聞いた震える声も、これまでの虐待の事実も、少しでも彼女を傷つけた相手が裁かれればいい。一秒でも早く彼女が見つかる手がかりになればいい。そう、願って。
だけど、一週間が経ち、一か月が過ぎても、彼女は見つからなかった。
あの日、彼女は俺に会って何を言おうとしていたのか。それすら分からないまま、時間だけが虚しく過ぎていく。もう一度、彼女の声が聴きたかった。今度こそ、心からの笑顔を取り戻してやりたかった。
その一心で、俺は泥沼を這いずるような思いで彼女の捜索を続けた。
だけど、最悪の形でその日は訪れた。
彼女の行方を俺が知ったのは、家のテレビから流れてきたニュースだった。彼女は見つかった。けれど、それは死体としてだった。
発見場所は、彼女の自宅。彼女を殺害したのは、実の母親と、その連れの男だった。
テレビの淡々とした報道だけでは、どうしても実感が湧かなかった。
中学校の門前に押し寄せる大量のマスコミ、彼女の席に無造作に飾られた白い花。そして、重く、どんよりと淀んだ教室の空気。それらが嫌というほど現実を突きつけてくる。
それからどうやって日々を過ごしていたのか、記憶が定かではない。
学年全体で参列した葬儀の最中ですら、彼女はただ休んでいるだけなんじゃないか、明日にはまた学校に来るんじゃないかと、壊れた機械のように現実を拒絶し続けていた。