執拗な恋、夜を飲み干す。
「あの…、本当に、都合いい夢でも見てるんじゃないかって…」
震える手でその箱を受け取り、「開けてもいいですか?」と問いかけると、玲さんは「どうぞ」と優しく促してくれた。そっとリボンを解き、箱の中身を見つめる。
入っていたのは、シルバーのシンプルなデザインのブレスレットだった。派手すぎない、彼らしい洗練されたもの。
彼から贈られた初めてのプレゼント。その瞬間、目頭が熱くなり、涙が静かに溢れ落ちた。
嬉しい時にも涙が零れるなんて、知らなかった。これまでの人生で、私が泣くのはいつも、挫折した時や、絶望した時、何かを諦める時…、そんな苦しい状況の時だけだったから。
玲さんは私の涙に気付くと、驚いたように目を見張り、それからそっと指先で私の頬をなぞって涙を拭ってくれた。
「何回でも言います。信じられるまで…。信じてもらえるようになってからも、ずっと」
「…聞きたいです」
「好きです」
「…もう一回」
「好き」
請うたびに、言葉を重ねてくれる玲さん。その声の温かさにまた涙が溢れてしまうと、彼は困ったように笑いながら、何度も何度も涙を拭ってくれた。
「おねだりは可愛いですけど、まだ続けますか?」
彼の言葉に、私はハッと我に返った。ここが公共の場であることを、ようやく思い出した。あまりに感情がいっぱいいっぱいになりすぎて、周りの目が完全に頭から抜け落ちていた。
「…移動しますか」
「ですね」
二人でそう会話をし、レストランを出る。初めて手を繋いで、どこに行くなんてそんな会話をしたわけでもないけれど、同じ場所に向かって歩く。
震える手でその箱を受け取り、「開けてもいいですか?」と問いかけると、玲さんは「どうぞ」と優しく促してくれた。そっとリボンを解き、箱の中身を見つめる。
入っていたのは、シルバーのシンプルなデザインのブレスレットだった。派手すぎない、彼らしい洗練されたもの。
彼から贈られた初めてのプレゼント。その瞬間、目頭が熱くなり、涙が静かに溢れ落ちた。
嬉しい時にも涙が零れるなんて、知らなかった。これまでの人生で、私が泣くのはいつも、挫折した時や、絶望した時、何かを諦める時…、そんな苦しい状況の時だけだったから。
玲さんは私の涙に気付くと、驚いたように目を見張り、それからそっと指先で私の頬をなぞって涙を拭ってくれた。
「何回でも言います。信じられるまで…。信じてもらえるようになってからも、ずっと」
「…聞きたいです」
「好きです」
「…もう一回」
「好き」
請うたびに、言葉を重ねてくれる玲さん。その声の温かさにまた涙が溢れてしまうと、彼は困ったように笑いながら、何度も何度も涙を拭ってくれた。
「おねだりは可愛いですけど、まだ続けますか?」
彼の言葉に、私はハッと我に返った。ここが公共の場であることを、ようやく思い出した。あまりに感情がいっぱいいっぱいになりすぎて、周りの目が完全に頭から抜け落ちていた。
「…移動しますか」
「ですね」
二人でそう会話をし、レストランを出る。初めて手を繋いで、どこに行くなんてそんな会話をしたわけでもないけれど、同じ場所に向かって歩く。