逃げられるものならお好きにどうぞ。
「……おいおい、今なんて言った? あんま調子に乗ってると、痛い目見るぜ?」
ガタイの良さそうな一人の男が、突如黒瀬くんに殴りかかった。
けれど黒瀬くんはその拳をひらりと躱して、男の鳩尾目掛けて強烈な拳を撃ち込む。
「な、何だコイツ……!」
「チッ、こっちは全員揃ってんだ! 一気にかかれば何てことねーよ!」
黒瀬くんの左右両方から、二人分の重たそうな拳が飛んでくる。
けれど迫りくるパンチを軽くいなした黒瀬くんは、男たちの腹部に、見ているだけでも痛そうな強烈な蹴りをお見舞いした。
次々に倒れていく男たちには目もくれず、黒瀬くんは殴りかかってくる掌をひょいと躱しては、確実にダメージになる一撃を食らわせて相手を伸していく。