逃げられるものならお好きにどうぞ。
「せっかくだし、負けたチームには罰ゲームとかありにしちゃえば?」
そんな提案を口にしたのは、萌黄さんだ。
自分が絶対に罰を受けることのない審判という役割だからだろう。一人でニヤニヤと楽しそうに笑っている。
「罰ゲームねぇ……まぁ、その方がやる気も出るしいいんじゃない?」
美代さんからOKが出たため、負けた方には罰ゲームが課せられることが決定してしまった。
……どうやら、勝ち負け関係なく楽しむだけでは、済まなくなってしまったみたいだ。
「それじゃあ両者、正々堂々プレーしてくださいね~。はい、始め~」
――萌黄さんの緩い声を合図に、今、戦いの火蓋が切られた。