Fahrenheit -華氏- Ⅲ


はっとなって、ガバっと起き上がると目の前にデスクトップ型のPCが…


そのモニターから(恐らく)桐島が撮ったであろう瑠華とマックスのダンスのシーンが動画で流れてて、


俺……いつの間にか寝てた??


てことは、やっぱ夢か……


と言うことに気付いた。


PCの動画の中、瑠華とマックスは俺の夢の中で観た衣装でもないし、瑠華は全然笑ってなかった。むしろ不機嫌そうである。


桐島……余分な動画まで録りやがって…いや?編集した裕二のせい?


どっちでもいいや。


とにかく胸の奥が焦げ付くようなどうしようもない苛立ちと嫉妬と焦燥感。


俺は動画画面の再生画面から「停止」をクリックして動画を止めた。


俺が―――…


俺が瑠華とマックスを引き合わせた。


瑠華を守ってくれるのはこいつしかいないと思って―――


でも実際、二人の光景を見て後悔した。


いや、気付かされた。


俺は、どんなことがあっても―――瑠華を手放したくない。


動画を止め、本来の目的である二村と瑞野さんの画像に切り替える。


瑞野さんは―――綾子や裕二が証言した通り、綾子にべったり(?)と言った感じで綾子や裕二に笑いかけたり挨拶したりしていた。


問題の二村も緑川と楽しそうに―――……


「ん…?」


俺は目を擦った。


ビュッフェ形式の料理を緑川に取り分ける、カクテルか何かを緑川に渡す…


ごく自然な“カップル”に思えたが、時折





二村の視線が―――瑞野さんの方を向いている―――?



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