Fahrenheit -華氏- Ⅲ


――――

――


しっかしなぁ……


瑠華の耳に噂が入る前に何とかしたいと思っても、何もできねー…


いや待てよ?


瑠華がそんな根も葉もない(少し本当)噂を信じるかな~


華麗にスルーしてそうだけど…


それとも…


『あたしと分かれたばかりにすぐ違う女ですか!最低です!』


バッシーン!


て…?


いや、それもないな…


一番辛いのは


『だから?』


と、噂を認めてもあまり問題視されないのが一番辛い―――



かと言って何かいいアイデアが浮かぶわけでもなく、自部署に戻りデスクにつくと新着メールが届いてた。


取り引き相手からのメールかと思ったが、社内メールで。


----- Original Message -----
From: 瑞野 みゆき
To: 神流 啓人
Sent:Fryday, November 10, 2011 09:07 AM
Subject: お疲れ様です。



瑞野さん―――!



俺は思わずPCモニターに顔を近づけ、食い入るようにそのメールを見た。



神流部長 様


お疲れ様です。
昨日はありがとうございました。そしてご迷惑をお掛けしたこと深くお詫び申し上げます。

話したい事があります。
14時半頃、専務は取引銀行へ出向かれる予定で、私のスケジュールが開きます。

勝手を言って申し訳ございませんが、その時間帯下記の喫茶店にお越しくださいませんでしょか。


との本文の下、URLが添付されていた。


そこをクリックすると、ここから二区画ぐらい離れた場所で


名を『Foxed』となっていた。



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