Fahrenheit -華氏- Ⅲ

それから俺は短めの休憩を取り、戻ってきたとき


「今日のお誕生日会の会場が決まりました。共有メールにて送信しましたので、ご確認ください」と瑠華に言われ…


てか、タイトル俺の『お誕生日会』だよね、何でそんな事務的なの!


しかしながら、やっぱり瑠華と(若干一名余分なのはついてるが)飲みに行けるのは楽しみだ!


わくわくとメールを開くと、ここから少し離れた南青山に中華風居酒屋っぽい店のURLが添付してあった。


”19:30に柏木で予約を取ってあります。


19:00には会社を出られるよう頑張りましょう”


とメール本文に綴ってあり


ふんふん♪


俺は上機嫌で一人頷き


「手配ありがとうございます、柏木さん」と佐々木が瑠華ににこにこ。


佐々木め!瑠華に色目使ってないで早く仕事しろ!(←お前もな)


よーっし!!


19時目指して頑張っぞ!


―――

――――


人間、目標ができるって凄いことだよネ、うん。


俺は目標の19:00より30分も早く仕事を切り上げることができた。


流石と言うべきか、1分のズレもなく瑠華も帰り支度をはじめ、佐々木だけがあたふたと日報を作成していた。


「す、すみません……あと少し掛かりそうです…」


『目標時間に仕事を終えるのもスキルです』と瑠華は言うのかと思いきや


「大丈夫ですよ、タクシー乗って10分程ですから。ゆっくり間違えのないようにしてください」


瑠華…何で佐々木には甘いんだよ!


「佐々木さんが終わるまで私はタバコに行ってきます」瑠華はルイ・ヴィトンのシガレットケースを手にフロアを出ていこうとする。


これってチャンスじゃね!?


「俺も!俺もタバコ行ってくるわ、佐々木急がなくていいからな、ゆーーーーーっくり、間違いのないよう仕上げろよ」


俺は瑠華の後を追って猛ダッシュ。


てか激しくデジャヴ……


数か月前も俺は瑠華を堕としたくて必死に彼女の後を追いかけてたっけ…


これってストーカー入ってるよな…


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