Fahrenheit -華氏- Ⅲ

瑠華は誰が見ても可愛い!


てか変な目で見るんじゃねぇ、瑠華が腐る!


「”ほ”の字ねぇ、でもさっき逆玉とか言ってなかった?」と俺が口をひん曲げて言うと


「そうにも見えるってことですよ~」


「ま、順調に逆玉乗る為必死感もあるけどなー」


と二人はぺらぺら。


「必死感!そうかもなー」と一人が頷き


「と言うことは、緑川さんは二村さんに愛されてない、と?」瑠華が目だけを上げ聞くと、


……てか、こっわー、俺じゃないけど睨まれてるように見える。


しかし睨まれてると思わなかったらしい社員はあまり気にした様子もなく


「そこんとこは分からないですけど、二村にとってはメリットの方が大きいって言うか」


なるほど、俺ら以外の社員から見てもそう見られてるわけか、二村もなー、もっとうまくやれよ。


緑川が疑心暗鬼になるの分かる気がするわ。


すっ


瑠華がおもむろに立ち上がりタバコを灰皿に押し付けると


「ところで部長」と至極真剣な目で俺を見てきて、意味もなくドキリとした。




「『”ほ”の字』とはどう言う意味ですか?」




「「「………」」」


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