Fahrenheit -華氏- Ⅲ


これで話はまとまった。


2億……いいえ、ジェイクから買い戻すときの株をざっと計算したら12臆程の出費になる。それは痛いが、手段は選んでられない。


幸いにもマックスの慰謝料と、あたしがNY時代に貯蓄したお金がある。


こんな時に役に立ってくれるなんて…





「たまにはいい仕事をするのね



マックス―――」





ふん、と鼻息を吐いてジェイクとの通話を終えたスマホをテーブルに滑らせる。


二村さん、


あたしには何もないと思っていたでしょうね。


でもあたしには幸いにも、困らない程のお金がある。そしてConnectionもある。


ジェイクは言った言葉は必ず実現してくれるタチだ。


そしてジェイクとあたしが繋がっていると言うことは誰も想像できない筈。


だって心音も、啓も、マックスでさえ知らない―――あたしの過去。


それを切り売りしてまで……昔のオトコを利用してまで、またインサイダー取引と言う危うい橋を渡ってまで




あたしは神流グループを手放したくない。



啓を守りたい。





月曜日が楽しみね。




二村さん。





さぁ



ゲーム再スタート。


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