Fahrenheit -華氏- Ⅲ
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「佐々木、昼飯時間だ。たまには一緒に行くか?」
普段は誰か一人電話番を任せる所だが、電話も携帯に転送しとけばよっぽどのことがない限り大丈夫だろう。
「え!いいんですか?」
と、佐々木は現金。俺とランチすると奢ってもらえるからな。
「僕行きたいお店があったんです~」
佐々木……
可愛いヤツめ。
あの何を考えてるか分からんジェイク・ダリスの後だろうか。いつもにも増してこいつの素直さが可愛く思える。
「おー、いいぞ。定食屋でもカフェでも何でも付き合ってやる」
「ヤッター!」佐々木は大げさすぎる程手を叩いて立ち上がった。
その時だった。
TRRRRR……
運悪く内線電話が掛かってきちまった。
しかも相手は『902』綾子からだ。
「はい、外資物流神流です!」と一応はよそ行きの声だが怒り気味で電話に出ると
『ちょっと時間ある?これからランチでも一緒にどお?』と、親父と瑠華、そしてジェイク・ダリスが会食に行ったからか綾子も手が空いたんだろうな……直球に言われ
「いや、俺今から佐々木とランチ食いに行く予定」とこっちも砕けて言うと
『じゃぁ一緒していい?』と聞かれ、「一緒にぃ?」俺は思いっきり顔をしかめた。
「何だよ、電話で話せないことでもあるのか?」
『何て言うか……そうゆうわけじゃないんだけど、ちょっと疲れたから』
綾子の言ってる言葉に裏は感じられなかった。確かにさっきの覇気は微塵も感じられなく、少し疲れがにじみ出ている。
「分かった、今から五分後1階ロビー集合な」と言い通話を切り
「佐々木、わり。綾子も一緒に行くことになった」
「え?木下リーダーも……?」佐々木は目に見えてしゅんとなった。
まぁ佐々木にとっても綾子とはそれ程親しくないから気疲れもするだろうしな~、ごめん佐々木。