Fahrenheit -華氏- Ⅲ
マルーナホテル?
それって、来年の新年会の会場じゃない。
「Good timing, That hotel, I thought I'd have a look. I will drive you to that hotel later.
(ちょうど良かった、そのホテルあたしも見てみたいと思ったの、後で送っていくわ)」
「That's a relief. I was inconvenienced by the absence of an interpreter until I returned to my hotel.
(それは良かった。何せホテルに帰るまでは通訳が不在だからね)」
「So bring an interpreter.(だから、通訳引きつれてこいっつうの)」と目を細めると
ジェイクはまたもHAHA!と笑った。
「When did you become so foul-mouthed?(君、いつからそんなに口が悪くなった)」
「It's Valentine's.(ヴァレンタインのせいよ)」
Shit! と舌打ちをすると
「The man who changed you so much is a pretty big deal.(君をそこまで変えた男は相当大物だね)」
「Well, at least he's not a small. He must be a lousy psycho asshole, though.
(少なくとも小物ではないわね。最低サイアクのクソ野郎には違いないけれどね)」
またも口悪く言っていると
「やぁお待たせした」と会長が帰ってきた。
おじ様が戻ってきて少しばかりほっとした。
無駄なおしゃべりを楽しみにきたわけではない。
あたしは本来の通訳とのしての役目をその後も無事果たし終え、会食は終わりを迎えた。