Fahrenheit -華氏- Ⅲ
おもちゃ屋さんの入り口でティムに抱っこされているユーリが不安そうに心音と一緒に出てきたあたしを見ていた。
「Mom, are you okay? Did you have a fight with Dad?
(ママ、大丈夫?パパと喧嘩しちゃったの?)」
Fighting? It's more than that.(喧嘩する?それ以上のことよ)と言いたかったけれど言えない。この可愛い子には不安を与えてはいけない。
「It's okay. I have to go back to now, but please get along well with Dad and Tim. And don't go anywhere on your own, okay?
(大丈夫よ。ママはお仕事があるからこれから帰るけれど、パパとティムと仲良くしててね。それから一人で絶対動いちゃだめよ)」と言うとユーリの頭をそっと撫で上げると、ティムは何があったのか大体察したのか
「July, Louie has an important job to do. Even though we're apart, let's cheer shes on.
(ユーリ、ルーイは大事な仕事があるんだ。離れてはいるが応援してあげようね)」と。
「Thim, thank you.(ティム、ありがとう)あたしは背伸びをしてティムの両頬にキス。「By the way, Tim, did you know about Max's plan?(ところでティム、あなたはマックスの計画を知ってたの?)」
ティムもグルだったら……考えたくないけど…
「A plan? Well... I don't have one. I just tagged along.(計画?さぁ……俺は何も。着いてきただけだ)」
「Sure.(そうよね)」
良識のあるティムだったら、いえ厳密に言うといつだってあたしの味方だったティムがユーリをだしにあたしを呼び出すなんて卑怯なこと考え付く、或いは加担する筈がない。