真昼の星空
陽が、雅人と離れていた十年のことを話し始める。
どんな人と付き合ってきたのか。
どんな恋をして、どんな別れをしてきたのか。
笑いながら話す場面もあるのに、時折混ざる沈黙が、その時間の長さを感じさせた。
希と旬は、グラスを持つ手も止めたまま、陽の言葉に耳を傾ける。
知らなかった陽の十年。
強がっていたこと。
寂しかったこと。
誰かを好きになろうとして、それでもどこかで雅人を忘れ切れなかったこと。
その全部を、陽は静かに語った。
希は何度も頷きながら聞き、
旬も真剣な表情のまま聞いていた。
気づけば時間を忘れるほど、二人は陽の話に夢中になっていた。
希が大きく伸びをする。
「あー楽しかったー!」
本当に楽しそうだった。
「陽さんまた会ってもらえますか?」
目が輝いている。
「編み物教室も行きたいです!」
陽は少し驚いた顔をする。
そして優しく笑う。
「こちらこそ」
「なんか自分の話ばっかりしちゃって…」
少し申し訳なさそうに言う。
「すみません」
希が首を振る。
「全然!」
「またワイン飲みながら編み物して
おしゃべりしましょう」
少し嬉しそうだった。
「今度は希さんと旬さんのお話聞かせてくださいね」
希は嬉しそうに頷く。
「はい!」
そしてふと思い出したように言う。
「陽さんここにも週1で来られてるんですよね?」
「お会いしませんでしたね」
本気で残念そうな顔。
「もっと早く会いたかった」
その言葉は嘘がなかった。
陽は少し優しく言う。
「女性1人ってあまりいないから」
「いたら気がつくと思うんですけど」
少し笑う。
「結局あまり周り見てないんですよね」
「そうなんですよね。」
「私は大体、前にずらーっと並んでるお酒のボトル見ながら」
静かな声。
「頭の中整理してます」
作家らしい時間だった。
希も言う。
「私は写真集見るか」
「小説読んでます」
陽が少し嬉しそうに言う。
「やっぱり」
「そんな感じします」
希も笑う。
その横で。
雅人と旬は話していた。
仕事の話。
男同士の話。
でも途中で同時に視線がそちらへ行く。
仲良さそうに話す2人。
楽しそうに笑う2人。
まるで昔から友達だったみたいに自然な2人。
雅人は思った。
(ようちゃん)
(またこうやって人と繋がれてる)
それが嬉しかった。
旬も思った。
(希がこんな顔してる)
それが嬉しかった。
2人の男は、
愛おしいものを見るような目で
それぞれの大事な人を見ていた。
夜は終わろうとしていた。
でも。
新しい縁が始まっていた。
どんな人と付き合ってきたのか。
どんな恋をして、どんな別れをしてきたのか。
笑いながら話す場面もあるのに、時折混ざる沈黙が、その時間の長さを感じさせた。
希と旬は、グラスを持つ手も止めたまま、陽の言葉に耳を傾ける。
知らなかった陽の十年。
強がっていたこと。
寂しかったこと。
誰かを好きになろうとして、それでもどこかで雅人を忘れ切れなかったこと。
その全部を、陽は静かに語った。
希は何度も頷きながら聞き、
旬も真剣な表情のまま聞いていた。
気づけば時間を忘れるほど、二人は陽の話に夢中になっていた。
希が大きく伸びをする。
「あー楽しかったー!」
本当に楽しそうだった。
「陽さんまた会ってもらえますか?」
目が輝いている。
「編み物教室も行きたいです!」
陽は少し驚いた顔をする。
そして優しく笑う。
「こちらこそ」
「なんか自分の話ばっかりしちゃって…」
少し申し訳なさそうに言う。
「すみません」
希が首を振る。
「全然!」
「またワイン飲みながら編み物して
おしゃべりしましょう」
少し嬉しそうだった。
「今度は希さんと旬さんのお話聞かせてくださいね」
希は嬉しそうに頷く。
「はい!」
そしてふと思い出したように言う。
「陽さんここにも週1で来られてるんですよね?」
「お会いしませんでしたね」
本気で残念そうな顔。
「もっと早く会いたかった」
その言葉は嘘がなかった。
陽は少し優しく言う。
「女性1人ってあまりいないから」
「いたら気がつくと思うんですけど」
少し笑う。
「結局あまり周り見てないんですよね」
「そうなんですよね。」
「私は大体、前にずらーっと並んでるお酒のボトル見ながら」
静かな声。
「頭の中整理してます」
作家らしい時間だった。
希も言う。
「私は写真集見るか」
「小説読んでます」
陽が少し嬉しそうに言う。
「やっぱり」
「そんな感じします」
希も笑う。
その横で。
雅人と旬は話していた。
仕事の話。
男同士の話。
でも途中で同時に視線がそちらへ行く。
仲良さそうに話す2人。
楽しそうに笑う2人。
まるで昔から友達だったみたいに自然な2人。
雅人は思った。
(ようちゃん)
(またこうやって人と繋がれてる)
それが嬉しかった。
旬も思った。
(希がこんな顔してる)
それが嬉しかった。
2人の男は、
愛おしいものを見るような目で
それぞれの大事な人を見ていた。
夜は終わろうとしていた。
でも。
新しい縁が始まっていた。