真昼の星空
「2つ年下で、なんかモデルと俳優やってるとかで見た目もかっこいいし優しいし、好きな人いてもいいから付き合ってって言われて。」
グラスを持つ手が少し揺れる。
「1人でいるのもう辛すぎたから優しさに甘えたの。」
静かに言う。
「とても1人で立てる状態じゃなかった。」
圭祐が聞く。
「それ、雅人と別れてどれくらい?」
陽は少し考える。
「付き合い始めたのは半年くらいたってたかな」
凌が続ける。
「そのモデルとはどうやって知り合ったの?」
陽は少し懐かしそうに言う。
「今のお店作ってる頃の内装屋さんのバイトで来てて。」
テーブルの一点を見る。
「『陽さんお店嬉しくないの?なんでいつも悲しい顔してるの?』って気にかけてくれてて。」
少し笑う。
「お店出来てからも、オーディション受ると報告来てくれたりしてて。」
凌が聞く。
「なんで付き合うことになったの?」
雅人はグラスを持ったまま黙って聞いている。
(聞けなかったこと全部聞いてくれるな)
陽は少し困ったように笑う。
「なんか、陽さんすきすきすきすきーみたいな感じで…」
少し肩をすくめる。
「でも、私好きな人いるから、その人のこと全然忘れられてないからって断ってたの。」
少し間。
「でも、それでもいいよって言ってくれて、甘えたの。」
静かに言う。
「優しさに。」
「2年位付き合ったある日、ネットニュースにその彼の熱愛報道が出て。」
広哉が思わず声を出す。
「え!」
みんなの目も同じ表情になる。
陽は淡々と言う。
「もうバイトしなくてもいいくらい忙しくなって来てたし、イケメン俳優とか言われて人気出てきた頃だったの。」
圭祐が身を乗り出す。
「それで?」
陽は少しだけ笑う。
「でもね、その記事の相手、私じゃなかった」
美海が立ち上がる。
「なんで?」
圭祐も前のめりになる。
「ん?」
陽は静かに言う。
「私よりずーーっと若い女優さんだった。」
少し間。
「それで二股かけられてたんだって知ったの」
凌の表情が変わる。
「なんなんだよそいつ」
雅人が低い声で言う。
「な?」
「酷いよな」
広哉が聞く。
「それでどうしたんだよ」
陽は迷いなく答える。
「別れたよ。」
静かに続ける。
「それから1度も会うことなく。」
「事務所からも外出禁止されてたし、うちにこられて撮られても困るし。」
圭祐が聞く。
「で、そいつはなんて言ったの?」
陽は少しだけ苦笑する。
「『誤解だ、はめられただけ』って」
少し視線を上げる。
「でもね。おもったの。」
静かに言う。
「真相は分からないよ?」
「写真撮られてたし。」
少し間。
「嘘であったとしても、ひとつの恋愛が彼のリスクになるんだ。」
グラスの氷が小さく音を立てる。
「そうゆう相手なんだって。」
小さく頷く。
「だからもう別れた方がいいよって。」
そして静かに言う。
「それで、別れた。」
「でもね、毎日好きって言って抱きしめてくれたおかげで立ち直れたのは事実なの。」
少しだけ笑う。
「だから浮気されようが、二股だろうが彼には感謝してる。」
広哉が腕を組んだまま聞く。
「で、そいつ今どうなってんの?」
陽はあっさり答える。
「ちゃんと今でもお仕事してるよ。」
その瞬間、旬と希が同時にグラスに口をつける。
視線を合わせないようにしている。
圭祐がすぐ気付く。
「まて、お前らなんか知ってるな?」
旬が即答する。
「しらない」
凌が首を傾げる。
「え?ちょっとまって、だれ?俺も知ってる?」
陽は楽しそうに笑う。
「まあ、それは今日最後まで酔いつぶれなかったひとに教えます。」
グラスを軽く持ち上げる。
「さあ、続きが聞きたい人は飲みましょう」
クスクス笑う。
広哉が安心したように笑う。
「陽全然変わってなくて安心した。」
少し優しい顔になる。
「結局周りのみんな陽に夢中になるの。」
雅人も頷く。
「それ、俺も思った。」
陽を見る。
「陽ってこうだったなって。」
凌も笑う。
「本人無自覚で人が集まっちゃうんだよね。」
少し照れながら言う。
「陽先輩の話聞きたくて」
広哉と雅人が静かに頷く。
陽がすぐ言う。
「凌、もう先輩やめてよ。」
笑う。
「陽でいいよ。」
圭祐を見る。
「圭祐も陽って呼んでるし。」
旬の方を見る。
「旬も陽でいいよ。」
旬は慌てる。
「いやいやいや…俺は…」
希が勢いよく手を上げる。
「はい!私はようちゃん、まさくんて呼んでもいいですか?」
美海も身を乗り出す。
「私も私も!ようちゃん、まさくんて呼んでるのみてきゅんとしちゃったーーー」
希もすぐ頷く。
「わかるーーー」
陽は笑う。
「どうぞ。」
少し優しく言う。
「のぞみちゃん、みみちゃん」
グラスを持つ手が少し揺れる。
「1人でいるのもう辛すぎたから優しさに甘えたの。」
静かに言う。
「とても1人で立てる状態じゃなかった。」
圭祐が聞く。
「それ、雅人と別れてどれくらい?」
陽は少し考える。
「付き合い始めたのは半年くらいたってたかな」
凌が続ける。
「そのモデルとはどうやって知り合ったの?」
陽は少し懐かしそうに言う。
「今のお店作ってる頃の内装屋さんのバイトで来てて。」
テーブルの一点を見る。
「『陽さんお店嬉しくないの?なんでいつも悲しい顔してるの?』って気にかけてくれてて。」
少し笑う。
「お店出来てからも、オーディション受ると報告来てくれたりしてて。」
凌が聞く。
「なんで付き合うことになったの?」
雅人はグラスを持ったまま黙って聞いている。
(聞けなかったこと全部聞いてくれるな)
陽は少し困ったように笑う。
「なんか、陽さんすきすきすきすきーみたいな感じで…」
少し肩をすくめる。
「でも、私好きな人いるから、その人のこと全然忘れられてないからって断ってたの。」
少し間。
「でも、それでもいいよって言ってくれて、甘えたの。」
静かに言う。
「優しさに。」
「2年位付き合ったある日、ネットニュースにその彼の熱愛報道が出て。」
広哉が思わず声を出す。
「え!」
みんなの目も同じ表情になる。
陽は淡々と言う。
「もうバイトしなくてもいいくらい忙しくなって来てたし、イケメン俳優とか言われて人気出てきた頃だったの。」
圭祐が身を乗り出す。
「それで?」
陽は少しだけ笑う。
「でもね、その記事の相手、私じゃなかった」
美海が立ち上がる。
「なんで?」
圭祐も前のめりになる。
「ん?」
陽は静かに言う。
「私よりずーーっと若い女優さんだった。」
少し間。
「それで二股かけられてたんだって知ったの」
凌の表情が変わる。
「なんなんだよそいつ」
雅人が低い声で言う。
「な?」
「酷いよな」
広哉が聞く。
「それでどうしたんだよ」
陽は迷いなく答える。
「別れたよ。」
静かに続ける。
「それから1度も会うことなく。」
「事務所からも外出禁止されてたし、うちにこられて撮られても困るし。」
圭祐が聞く。
「で、そいつはなんて言ったの?」
陽は少しだけ苦笑する。
「『誤解だ、はめられただけ』って」
少し視線を上げる。
「でもね。おもったの。」
静かに言う。
「真相は分からないよ?」
「写真撮られてたし。」
少し間。
「嘘であったとしても、ひとつの恋愛が彼のリスクになるんだ。」
グラスの氷が小さく音を立てる。
「そうゆう相手なんだって。」
小さく頷く。
「だからもう別れた方がいいよって。」
そして静かに言う。
「それで、別れた。」
「でもね、毎日好きって言って抱きしめてくれたおかげで立ち直れたのは事実なの。」
少しだけ笑う。
「だから浮気されようが、二股だろうが彼には感謝してる。」
広哉が腕を組んだまま聞く。
「で、そいつ今どうなってんの?」
陽はあっさり答える。
「ちゃんと今でもお仕事してるよ。」
その瞬間、旬と希が同時にグラスに口をつける。
視線を合わせないようにしている。
圭祐がすぐ気付く。
「まて、お前らなんか知ってるな?」
旬が即答する。
「しらない」
凌が首を傾げる。
「え?ちょっとまって、だれ?俺も知ってる?」
陽は楽しそうに笑う。
「まあ、それは今日最後まで酔いつぶれなかったひとに教えます。」
グラスを軽く持ち上げる。
「さあ、続きが聞きたい人は飲みましょう」
クスクス笑う。
広哉が安心したように笑う。
「陽全然変わってなくて安心した。」
少し優しい顔になる。
「結局周りのみんな陽に夢中になるの。」
雅人も頷く。
「それ、俺も思った。」
陽を見る。
「陽ってこうだったなって。」
凌も笑う。
「本人無自覚で人が集まっちゃうんだよね。」
少し照れながら言う。
「陽先輩の話聞きたくて」
広哉と雅人が静かに頷く。
陽がすぐ言う。
「凌、もう先輩やめてよ。」
笑う。
「陽でいいよ。」
圭祐を見る。
「圭祐も陽って呼んでるし。」
旬の方を見る。
「旬も陽でいいよ。」
旬は慌てる。
「いやいやいや…俺は…」
希が勢いよく手を上げる。
「はい!私はようちゃん、まさくんて呼んでもいいですか?」
美海も身を乗り出す。
「私も私も!ようちゃん、まさくんて呼んでるのみてきゅんとしちゃったーーー」
希もすぐ頷く。
「わかるーーー」
陽は笑う。
「どうぞ。」
少し優しく言う。
「のぞみちゃん、みみちゃん」