真昼の星空
希が身を乗り出して言う。

「ね!下手な映画見るよりよっぽど面白いでしょ?」

圭祐と美海が同時に頷く。

「うん」

希が嬉しそうに続ける。

「まだあるから」

旬がすぐ横から小声で言う。

「だからやめろって。」

広哉がまた雅人を見る。

「雅人ほんとに大丈夫か?」

少し真剣な顔。

雅人は笑って答える。

「大丈夫。」

少し間。

グラスを持ちながら続ける。

「でもこれさ、同期のヤツらにあったらまたやらされんのかな」

陽がすぐ笑う。

「もうやりたくない」

二人で顔を見合わせて笑う。

その笑い方は、離れていた時間を感じさせないくらい自然だった。

笑い声が少し落ち着いた頃、陽が雅人を見る。

少しだけ真面目な顔。

「ごめんね、まさくん。」

雅人が首を傾げる。

陽は静かに続ける。

「でも私はこの先まさくんにつくしてつくしてつくしまくるって決めてるから。」

冗談みたいに笑うけれど、目は真剣だった。

「旅にでても待ってるし、」

少し間。

「もし、まさくんに好きな人が出来ちゃっても、」

グラスを持つ手が少し止まる。

「終わるまでまってるから。」

静かに聞いている

雅人は少し困ったように笑う。

陽の手を軽く叩く。

言葉は出さない。

でも、その表情だけで十分だった。
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