気付けば、隣にいた - 無愛想な同居人は、不器用に優しい。 -
「フルーツどこで買ってこようか」
「最寄りの近くの八百屋、割と安いよね?」
「俺、家近いから予約お願いしてこようか?」
「瑠斗ナイス〜」
講義と講義の間。
同じ教育学部2年の奈瑠、岡崎 瑠斗(りゅうと)、片上 侑雅(ゆうが)と、学園祭で販売するフルーツ飴について相談していた。
「じゃあ俺も買い出し手伝うよ」
「じゃあ買い出しは俺と侑雅な」
「私と茉桜は看板作りする!」
この4人は、普段の講義のグループ活動でも一緒に活動していて、この1年半、一緒に頑張ってきたメンバーだ。
チャラチャラした見た目だけど、意外としっかりしていて、頼れる存在の瑠斗。
侑雅は瑠斗と高校からの同級生で、優しく真面目な印象を受ける人。
ただ、喋ると意外と天然で、話していてとても面白い。
「でもフルーツ飴って何種類にする?」
奈瑠がノートを開きながら聞く。
「りんごは絶対!」
「ぶどうとかマスカットとかも人気そう」
「いちごは?」
「時期的にちょっと高いかも」
「あ〜、確かに」
「高く売れば行けそうじゃない?いちご人気だし」
みんなで意見を出し合いながら、ノートは少しずつ埋まっていく。