気付けば、隣にいた - 無愛想な同居人は、不器用に優しい。 -
食事を終え、テーブルの上を片付けると、希遥さんが満面の笑みで袋を4つ並べた。
「さぁ、お待ちかね!」
「プレゼント交換ターイム!」
「その前に」
柊弥さんがトランプを取り出す。
「ババ抜きで順位決めない?」
「負けた人が最後!」
「燃えてきた!」
希遥さんが腕まくりをする。
「なんでそこで気合い入るんだよ」
「負けたくない!」
「運だけだろ」
想くんがぼそっと言う。
「それ言っちゃだめ!」
4人で輪になり、ババ抜きが始まった。
「誰、ババ持ってんの」
「……」
「……」
「……は?」
「そんなの言うわけないじゃん」
希遥さん、勝ちたい気持ちでいっぱいで、意味の分からないことを聞き始める。
「あっ!」
「よし!あーがり」
最初にカードをなくしたのは柊弥さんだった。
「1位」
「強っ!」
「運いいな」
「じゃあ先に選んでいい?」
テーブルには、大きさも包装紙も違う4つのプレゼント。
「これ」
柊弥さんが選んだのは、水色のリボンが付いた小さめの袋だった。
続いて。
「4来い、4来い!」
「さ、どうかな」
「……うーん、じゃあ…これ!
………やったー!」
次点、私。
私は赤いリボンの袋を手に取る。
「絶対負けないんだから」
「希遥さんはなんか負けそうな気がします」
「変な予知しないで!」
私の予知は当たり、すんなり順位が決まってしまった。
「じゃあ俺」
3位になった想くんは、シンプルなクラフト紙の袋を選ぶ。
残った1つを見て、
「えぇ〜!」
希遥さんが肩を落とした。
「ビリだぁ!」
「茉桜の予知大正解!」
「うぅ……」
それでも嬉しそうに最後の袋を抱える。
「じゃあ!」
希遥さんが立ち上がる。
「せーので開けよう!」