気付けば、隣にいた - 無愛想な同居人は、不器用に優しい。 -
プレゼント交換が終わり、リビングには包装紙や笑い声が散らばっている。
希遥は新しいブランケットを抱えて満足そうに笑い、柊弥は
「来年もやろう」
とコーヒーを飲みながら呟く。
想は何も言わないけれど、さっきもらったタンブラーを手元に置いたまま。
その何気ない光景を見つめながら、茉桜が心の中で、
去年の今頃は、1人だった。
こんな年末を迎えるなんて、想像もしていなかった。
この家に来て、本当によかった。
と思う。
窓の外では、今年最後の夜が静かに更けていく。
もうすぐ、新しい年が始まる。