気付けば、隣にいた - 無愛想な同居人は、不器用に優しい。 -
朝。
6時前。
「……ねむ」
眠り始めたのは多分、いつもより遅かったけど、目を覚ましたのはいつも通りの時間だった。
建築学科は課題が多い。
早起きは昔からの癖で、苦ではない。
けど今日は久しぶりに寝てもスッキリしていない感じがしている。
静かな朝。
コーヒーメーカーのスイッチを入れる。
やっと落ち着いた。
そう思った時だった。
階段から足音。
誰だ?
「……わっ!?」
案の定。
新しい同居人。
朝からうるさい。
「……朝からうるさ」
「びっくりした……」
「それこっちのセリフ」
誰も起きていないと思っていたのか。
驚いた顔をしている。
久しぶりだ、この時間に人と話すのは。
柊弥もこの時間には起きないし、希遥は朝弱いし。
しばらく沈黙。
気まずい。
でも、特に話すこともない。
昨日来たばかりの住人。
それ以上でもそれ以下でもない。