気付けば、隣にいた - 無愛想な同居人は、不器用に優しい。 -
そのまま2階へ。
「ここからは部屋!」
「入っていいの?」
「さすがに勝手にはだめかな」
「当たり前だろ」
想くんが即答する。
「じゃあ姉ちゃんの部屋だけ!」
「私のはいいよ」
ドアを開けると、
「おぉ……」
茉尋が部屋を見回した。
「思ったよりちゃんとしてる」
「何その反応!」
「もっと散らかってると思ってた」
「失礼だなぁ」
「教科書積んであるじゃん」
「これは……勉強してる途中だから!」
「昨日も同じこと言ってなかった?」
「言わないで!」
希遥さんまで笑い始める。
想くんは呆れたように小さくため息をついた。
「変わんねえな」
「何が!」
「片付け苦手なとこ」
「想くん基準で言わないで!」
また笑い声が広がる。
茉尋も、さっきまでの緊張が嘘みたいに笑っていた。