尊い推し兄弟に愛されてます!?
送られた画像を見て私は固まった。

「えっ……本当にめちゃくちゃ綺麗に撮れてる……」

「だろ?」

光の入り方や背景のぼかし方も、全部おしゃれだった。

まるで雑誌みたい。

「さすが……」

思わず呟く。

すると玲央くんが少しだけ笑った。

向かいでは、佐伯くんが静かにショックを受けていた。

「はぁ……橘ってなんでもできるんだな……」

「どんまーい」

美月が元気づけるように肩を叩いた。


そして食事を終えた後。

「次どこだっけ?」

若城くんがしおりを見る。

「舞妓体験だよ」

私が答えると、玲央くんの班の女子たちも盛り上がる。

「私たちもそこだよ!」

「じゃあ一緒じゃん!」

結局また合流することになった。


舞妓体験って、着替えるよね?メイクもするよね?

つまり、また写真撮られる。

似合わなかったらどうしよう。

すると隣で玲央くんがこっちを見た。

「何?」

「……さっきはどーも」

「え?」

「あの客に立ち向かってってさ……。なんか一華、かっこよかったわ」

そう言って微笑んだ瞬間……。

私の胸が

ズキューーーーンと音を立てたのだった。

クラクラした後、言葉を発しようとしたら男子の方へ行ってしまった玲央くん。

ああ……不意にそういう笑顔見せてくるなんて。

狙ってるとしか思えん!
< 101 / 130 >

この作品をシェア

pagetop