尊い推し兄弟に愛されてます!?
和カフェを出た私たちは、そのまま舞妓体験の会場へ向かった。

西都の町並みを歩いて数分。

到着した建物は、古い町家を改装したような場所だった。

入口には色とりどりの着物が飾られている。

「えっこの柄かわいくない!?」

珍しく美月も興奮している様子。


「美月こういうの好きだもんね」

「うん、好きー。一華はピンクとか似合いそう!」

テンションが上がる。

そんな私たちをスタッフさんが案内してくれた。

「女性の方はこちらへどうぞ〜」

「男子は向こうねー」

そこで一旦男女別になる。

私は少しだけほっとした。

なんかずーっと側にいられるのも緊張しちゃって……。

推しとして思ってた時とはまた違う感情なんだもん。

ときめき疲れっていうのかな。

色々考えていると、着付けが始まった。

次々と重ねられていく着物。

髪も綺麗に結われていき、鏡の前でメイクまで施される。

「わぁ……すごい」

自分なのに自分じゃないみたい。

隣では美月も着替えている。

「すごいね!動画も撮りたい!」

「うん」

「修学旅行じゃなきゃやらないよね」

二人で笑った。

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