尊い推し兄弟に愛されてます!?
侍姿の男子たちが一斉にこちらを見る。

「すげー!」

「誰かわかんなかった!」

「舞妓じゃん!」

恥ずかしすぎて、どんな顔をすればいいのかわからなくなった。

私は思わず美月の後ろへ隠れる。

「村瀬さん」

佐伯くんが寄ってきて、声を掛けてくれた。

私は恐る恐る顔を上げる。

佐伯くんは少し照れたように笑った。

「すごく似合ってる」

「えっ」

「その色、村瀬さんにぴったりだと思う」

不意打ちだった。

どう反応したらいいかわからない。

「ありがとう……佐伯くんもそれ、似合ってるよ」

「マジで?嬉しい」

少しだけ緊張がほぐれた、その時だった。

玲央くんが奥から侍姿で出てきた。

手には刀を持って本格的だ。

「うわっ俳優みたいじゃん」

若城くんがそう言うと、みんな頷く。

本当に……映画とかにいそうなほど、美しい。

男性にこんな言葉が似合う人って、あまりいないよね。

案の定、店のスタッフの人が写真を撮っていいか声を掛けている。

玲央くんはそれに快く応じていた。

すごいなぁ……。本当にどんどん離れていっちゃうような気がするよ。
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