尊い推し兄弟に愛されてます!?
玲央くんが私の背に合わせて屈んでくる。

すると、私のすぐ近くに顔がきて、思わず息を止めてしまった。

「一華、カメラ見て」

「は、は、はいっ」

「ぶっ……緊張すんなよ」

横で吹き出しているが、緊張は解けない。

「これ、SNSに載せよっかな」

「ええ!?」

カシャッ

その瞬間、撮られた。

「ちょっと!今の絶対変な顔してるー!」

玲央くんがスマホを確認して笑っている。

「してねぇって」

「やだやだ消してー!」

「いや、可愛いから」

ふいにそう言われた。

一瞬。

本当に一瞬だけ時間が止まる。

か、可愛い……?

私が?

え?

え?

え?

固まる私を見て、玲央くんが吹き出した。

「何その顔」

「だ、だって……」

「あー」

そして少しだけ視線を逸らして。

「ふぐみたいに、って意味な?白いし」

「ちょっ、ふぐって!!」


そして玲央くんは満足そうな顔をして、みんなの元へと行ってしまった。

な、なんなの!?

一人でドキドキしちゃったりして、馬鹿みたいじゃんっ。

どうしてあんな人に恋しちゃったんだろう。

本気になったらダメなのに。

わかってる。

推しのままが良いってことくらい。

リアコしたらダメなんだよ……。

だって玲央くんは……私なんかが隣にいていい人じゃないから。

私は大きなため息をついてから、みんなの方へと歩き出した。

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