尊い推し兄弟に愛されてます!?



修学旅行最終日。

帰りの新幹線の中、私は窓際の席に座りながらぼんやりと外を眺めていた。

二泊三日なんてあっという間だ。

舞妓体験も、テーマパークも。
そして……夜の縁側も。

思い返すだけで顔が熱くなる。

私はそっとスマホを取り出した。

開いたのは、舞妓姿で撮ったあの写真……。

玲央くんとのツーショット。

思わず指先で拡大すると、私は少し緊張した顔をしていて、玲央くんは、楽しそうに笑っていた。

「……」

こんな写真、初めてかもしれない。

幼なじみなのに、二人で撮った写真なんてほとんどない。

それなのに、今さらこんなことで嬉しくなっている自分がいる。

「顔緩んでる」

隣から声がした。

「ひゃっ!?」

慌ててスマホを閉じると、美月が意味深に笑っていた。

「な、なに?」

「いや別に」

絶対見られた……。

今絶対見られたよね!?

恥ずかしすぎるんだけど!

「そうだ」

美月が何かを思い出して、スマホを開く。

「一華……」

「ん?」

「これ見て」

眉をひそめながら、スマホを差し出される。

そこに映っていたのは、雑誌の公式SNSだった。

私は首を傾げる。

「……どうしたの?」

「コメント見て」

言われるままスクロールしていく。

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