尊い推し兄弟に愛されてます!?
ドクンと心臓が揺れるのを感じた。

『この子って橘玲央の弟の彼女?』
『この前、駅前で見た!』
『公園でキスしてたってやつ?』
『なにそれ、弟の方と付き合ってるの?』

頭が真っ白になり、言葉が出てこない。

美月が真顔になる。

「これ、どうなの?」

「し、してない!!」

新幹線の中なのに大きな声を出してしまい、慌てて口を押さえる。

「これ……違うのっ」

「どういうこと?」

「口にはしてない……」

「ほっぺ?」

私は固まり、美月も固まった。

これ……ここで私が言ったら、ゆずくんが悪者みたいになっちゃう。

数秒の沈黙の間に、嫌な汗が出てくる。

美月がゆっくり聞いた。

「大丈夫、誰にも言わないから」

「うん……」

美月なら信用できる。

ゆずくんのこともわかってくれてるはず。

そう信じて、ゆずくんとのことを全部話した。

年上の女性のこと、カフェで聞いてしまったこと。

そして、告白されたこと。

全部……。

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