尊い推し兄弟に愛されてます!?
玲央くんはしばらく黙ったあと、小さく笑った。

「だから諦めたんだよ」

「え?」

「一華は俺をそういう対象として見てねぇんだなって」

「……」

「幼なじみでいれば、それでいいって」

だけど。

「なのに最近のお前、反則なんだよ」

「え?」

「可愛いし、距離近ぇし、無防備だし」

玲央くんの手の甲が、私の頬に触れる。

「もう、諦められねぇだろうが」

ビクッと体が勝手に動く。

真剣な目を逸らすことなんてできない。

「一華……今度はちゃんと聞け」

「……はい」

「俺と付き合って」

嘘でしょ……。

涙が出そうになる。

だって……推しだった人が。

ずっと好きだった人が。

今、目の前で私の事を好きだと言っている。

「……っ」

頭が真っ白で、言葉が出なかった。

「ご、ごめん……」

「え?」

「頭が追いつかなくて……」

玲央くんが困ったように笑う。

「知ってる」

「え?」

「そんな顔すると思った」

優しく頭を撫でられる。

「返事は今じゃなくていいから。ゆっくり考えろ」

「うん……」

「俺も急に言って悪かった……だから」

少し照れ臭そうに笑う。

「ちゃんと考えて、一華が選べよ」

「……」

「待つから」

そう言って背を向ける。

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