尊い推し兄弟に愛されてます!?
「じゃ、帰るぞ」

「え?」

「これ以上ここいたら、お前の事帰したくなくなる」

「玲央くん……」

「あと」

振り返らずに言った。

「返事聞くまでは、誰にも渡すつもりねーから」


……どうしよう。

どうしようどうしようどうしよう!!

これは夢!?

頭の中が大渋滞を起こしたまま、私はふらふらと玲央くんの後ろを歩き、橘家の前に着いた。

玄関の前で、ゆずくんが座ってスマホを見ている。

「ゆずくん!?ここでずっと待ってたの!?」

「いっちゃん!当たり前だよ、どこ連れてかれたのかと心配でっ」

私の顔を見るなり、勢いよく立ち上がった。

玲央くんはそんなゆずくんを見もせず、横を素通りしていく。

「兄ちゃん待てよ!」

その声にチラッとゆずくんを見た玲央くん。

「なに?」

「なにって、いっちゃんを振り回すようなことするなよ!?」

「は?」

「……中途半端に接するなっていうこと」

ドキッとした。

ゆずくんに気付かれてる……?

ドキドキしながら玲央くんの方をみると、目が合ってしまい。

ふっと笑われた。

「……ぶっ」

「!?」

「な、なんで笑うの!?」

「いや?」

玲央くんは肩を震わせる。

「生徒会長さん、挙動不審な行動は慎むように」

「なっ!!」

私は恥ずかしさで真っ赤になる。
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