尊い推し兄弟に愛されてます!?
「その顔!」
突然声がして、我に返る。
顔を上げると、そこには莉子が立っていた。
「何」
「いや?」
莉子は面白そうに笑っている。
見透かされてるようでイラつく。
「自分じゃわかってないんだね」
「なんなんだよ」
「ううん、そのキーホルダー可愛いね」
「あぁ」
「珍しくない?玲央がそういうの選ぶのって」
確かに普段の俺なら絶対選ばない。
「別にいいだろ」
「もしかして……一華ちゃん?」
「は!?」
莉子を見ると、笑っていた。
「ビンゴ?」
「うるせぇな、ほっとけよ」
「ほっとけないよ、だって玲央……今が一番大事な時期なのわかってるでしょ?」
……そんなのわかってる。
わかってるから、気を付けてんだろ。
莉子はじっとこちらを見つめる。
その視線に少し居心地の悪さを感じた。
すると。
「あ、そうだ」
莉子が何かを思い出したように声を上げる。
「そういえば一華ちゃんって、玲央の弟と付き合ってるの?」
「……は?」
空気が止まった。