尊い推し兄弟に愛されてます!?





「……おい」

「ひゃっ!?」


突然声をかけられ、肩が跳ねる。

顔を上げると、いつの間にか打ち合わせは終わっていて、教室には玲央くんしか残っていなかった。

「終わったぞ」

「えっ!?うそ!」

「どんだけぼーっとしてんの」

呆れたように言いながら、玲央くんが私のカバンを持ち上げる。

「あっ、自分で持つ!」

「いいから。疲れてんだろ?」


当然みたいに歩き出す玲央くん。

なにこの漫画のような展開は!

私は慌てて後を追いかけた。

夕方の校舎は静かで、並んで歩く足音だけが響く。

なんか……変に緊張する。


「撮影、増えるんだね」


私がぽつりと呟くと、玲央くんが「あー」と小さく返事をした。


「まあ……最近増えてきたかもな」

「忙しそう……」

「そうでもねぇよ」

「でも学校休むこともあるんでしょ?」


すると玲央くんが、ちらっとこちらを見る。


「……なんでそんな顔してんの」

「え?」

「なんか寂しそう」

「っ!?」


私は慌てて首を振った。

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